竹中 労(たけなか・ろう)
1930年生まれ。東京外語大学除籍。フリーのルポライターとして活躍。政治から芸能まで広い分野をテーマに、権威とは無縁な時代の心性を掘り起こす文章は、竹中節として多くの読者を魅了した。91年5月19日肝臓癌で死去。父親は画家の竹中英太郎。
主な著書に『黒旗水滸伝』『山谷・都市反乱の原点』『琉球共和国』『世界赤軍』『ビートルズ・レポート』『にっぽん情哥行』などがある。
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まえがき
第1部 笑顔と涙の遠い道
第1章 私は街の子 生いたち(一九三七〜四七)
屋根なし市場のころ
瓦礫の街より
のど自慢狂時代
第2章 リンゴの花びらが スターヘの道(一九四八〜五二)
横浜国際でのデビュー
スター誕生
越後獅子の唄 前半
越後獅子の唄 後半
第3章 わかれ道 ひばり自身の追憶から(一九五二~六五)
涙に虹のかけ橋を
『たけくらべ』前半
『たけくらべ』後半
影を慕いて 前半
影を慕いて 後半
第4章 さよならの向うに ひばりはどこへゆく
女の花道
芸と妻の間で(手記)
理解離婚
第3部 かくて、それからの美空ひばり
第4章 ひばり昇天
I ひばり、翔びなさい!
Ⅱ かくて、昭和は終わりぬ
Ⅲ さらば! ほろびゆく夏の光よ
Ⅳ 国民栄誉賞を嗤う
あとがきにかえて 美空ひばりに捧げるオマージュ
色は匂へと散りぬるを
哀愁波止場から太平天国へ
/遠くチラチラ灯りがみえる