平壌を飛び出した宮廷詩人

張真晟 =著者

ユン・ユンドウ =訳者

 

四六並製/200P/本体1500円/2012.5.17/353-9/C0098

 


故・金正日の寵愛をうけ「わたしの詩人」と呼ばれた詩人の脱北の軌跡。

祖国の惨状を唄う詩集「わたしの娘を100ウォンで売ります」を抱き豆満江を渡り、詩を以って祖国に尽くし、詩を以って祖国を裏切った詩人の運命は?

 


<目次> 

はじめに

 

ピョンヤンからソウルまでの脱北経路

 

第一章 脱北

1 豆満江辺の川岸で「手を挙げろ!」/2 わたしと親友の頭を狙う銃口

 

第二章 挫折

1 「延辺は世界へ!世界は延辺へ!」/2 わたしたちは殺人者ではない/ 3 朝鮮族のシン・グワンホに出会う

 

第三章 執念

1 わたしたちはなぜ、豆満江を渡ったのか?/2 中国の100元、そのお金の価値/ 3恩人、龍井里の老人/4 救援の十字架を探したが

 

第四章 喪失

 

第五章 邂逅

1 電話を切ってしまった、藩陽駐在の韓国総領事館/2 天使のように現れた、ワン・チョリン/3 藩陽のある岩盤浴場で/4 ピアノの家庭教師になる/5 自由を求めて断崖に

 

第六章 希望

1 藩陽の“キョンフェル”の社長に金を借りる/2 あー、太極旗!大韓民国万歳!/3 もはやわたしに、挫折はない

 

あとがきにかえて



張真晟(チャンジンソン)

金日成総合大学を卒業。北朝鮮(前)統一戦線部に勤め、2004年自らの詩を抱え脱北。現在韓国に永住。新聞ニューフォーカス(HP:http://www.newfocus.co.kr/)代表。著書、詩集「わたしの娘を100ウォンで売ります」